一般社団法人 和歌山県薬剤師会 医薬品・公衆衛生検査センター

レジオネラ属菌

レジオネラ症は、レジオネラ属菌による細菌感染症で、主にポンティアック熱とレジオネラ肺炎を引き起こします。
ポンティアック熱は一過性のものですが、レジオネラ肺炎は重症化しやすく、死亡例も多くみられます。

レジオネラ属菌は土壌細菌の一種で、河川、池、沼、土壌、温泉、地下水など、広く自然界に存在しています。
人工環境においては、浴槽や冷却塔など水を溜めて利用する場所でレジオネラが繁殖しやすく、これらの水を利用する際に発生するエアロゾル(細かい霧やしぶき)を人が吸い込むことによって、肺胞にレジオネラが到達し、レジオネラ肺炎を発症します。

レジオネラ症の感染源になりやすい人工環境の例
冷却塔(クーリングタワー)
循環式浴槽
温泉、プールなどの給水・給湯設備(シャワーヘッド・ジャグジー・打たせ湯・気泡浴槽・採暖槽等)
水景施設(噴水等)
加湿器

関連リンク
厚労省HP 【レジオネラ症
検査項目 基準
レジオネラ属菌 13,200円(税込) 浴槽水・プール10CFU/100ml未満、冷却塔100CFU/100ml未満